手に取ると、重量感や関節の動きの滑らかさがあり、遊ぶ喜びが蘇る感覚を味わいました。

メタルボックスを知ったのは、仕事が一段落した夜に机の引き出しを整理していた時でした。
昔集めていたプラモデルの箱がいくつか出てきて、当時の集中力や没頭する感覚を思い出したのが始まりです。
大人になってから趣味に時間を使う行為を、いつの間にか贅沢だと決めつけていた自分をその瞬間に自覚しました。
久しぶりに検索して辿り着いたメタルボックスのサイトは、想像していた専門店の印象とは少し違います。
知識を誇るような言葉が前面に出ておらず、商品だけが静かに並んでいました。
選ぶ側に緊張を与えない構成が、思った以上に心を軽くしてくれます。
画面をスクロールしているうち、ロボット系フィギュアのページで指が止まりました。
最新作よりも、雑誌で眺めていた記憶のあるデザインに目が吸い寄せられたからです。
懐かしさが込み上げる感覚に、思わず苦笑いしてしまいました。
購入を決めるまでには、それなりに時間がかかります。
生活必需品ではないことが頭をよぎり、合理性だけで考えれば後回しにする選択もありました。
それでも今回は、必要かどうかではなく欲しいかどうかで判断してみようと思ったのです。
届いた箱を開けた瞬間、まず梱包の丁寧さに目が向きました。
中身を守る意識が強く伝わり、商品を大切に扱っている姿勢が感じ取れます。
この時点で、選択を間違えていないと確信しました。
フィギュアを手に取ると、想像以上の重量感があります。
関節の動きも滑らかで、飾るだけでは終わらせない作りだと分かりました。
子どもの頃に感じていた遊ぶ喜びが、形を変えて戻ってきたようです。
今では仕事の合間に棚へ視線を向けるのが習慣になっています。
数秒眺めるだけで、思考が一度リセットされる感覚が生まれるからです。
誰かに見せるためではなく、自分の気持ちを整える役割を果たしています。
メタルボックスの商品は、生活を邪魔しません。
主張しすぎず、好きな距離感で楽しませてくれる存在です。
大人になっても趣味を持っていいのだと、静かに肯定された気がしました。
